第1回:「苦労」は本当に避けるべきものか?
「苦労は買ってでもしろ」という言葉を聞いたことはありますか?
一方で、現代では「いかに楽をするか」「効率よく成果を出すか」が重視され、苦労を避ける傾向が強まっています。
しかし、本当に苦労は無駄なものなのでしょうか?
この記事では、「苦労が人格をどのように形成するのか」をテーマに、苦労を乗り越えた人とそうでない人の違い、そして苦労の本当の価値について探っていきます。
1. 「楽をしたい」という本能とその弊害
人間は本能的に楽をしたい生き物です。
テクノロジーの進化によって、日常生活のあらゆる場面で「効率化」が進んでいます。
スマホ一つで買い物ができ、情報収集もワンタップで完結。
食事すら宅配で済ませられる時代です。
しかし、こうした便利さの裏には、
「自分で考える機会の喪失」「問題解決能力の低下」「忍耐力の欠如」
といったデメリットも潜んでいます。
例えば、困難な状況に直面したとき、すぐに諦めたり、誰かに頼ったりする癖がついてしまうと、自分の力で道を切り開く力が育ちません。
2. 苦労を経験した人の「深み」
反対に、困難を乗り越えた人は「人間としての深み」があります。
たとえば、成功した経営者や一流のアスリートは、ほぼ例外なく厳しい試練を経験しています。
失敗や挫折を通じて、思考力・忍耐力・問題解決能力を磨いてきたからこそ、今の成功があるのです。
また、苦労を経験した人は他人の痛みを理解し、共感力が高い傾向があります。
自分が苦しい思いをしたからこそ、他人の悩みに寄り添うことができるのです。
3. 苦労を避けた人が直面する「脆さ」
一方、苦労を避けてきた人は、予期せぬ困難に直面したときに対応できないことが多いです。
たとえば、親がすべてを用意してくれた子どもは、大人になったときに「自分で考えて行動する力」が不足しがちです。
大人になってから突然、仕事の厳しさや人間関係のトラブルに直面しても、耐える力がなく、すぐに心が折れてしまうこともあります。
つまり、若いうちに適度な苦労を経験することは、「人生の免疫」をつけることと同じなのです。
4. 苦労と「成長の痛み」
「成長には痛みが伴う」とよく言われます。
筋トレでも、負荷をかけなければ筋肉は成長しません。
同じように、人間としての成長も、適度な負荷をかけることで得られるものです。
たとえば、新しい仕事に挑戦するとき、最初はストレスを感じたり、失敗を経験したりするかもしれません。
しかし、その過程で学び、適応する力がついていきます。
この「成長の痛み」を避け続けると、挑戦する力や打たれ強さが身につかず、長期的には大きな損失になります。
5. 苦労を乗り越えることで得られる「自信」
苦労を乗り越えた経験は、大きな自信につながります。
「あのときの困難を乗り越えたのだから、今回も大丈夫」と思えるようになるのです。
実際に、自己肯定感の高い人の多くは、自分で何かを乗り越えた経験を持っています。
逆に、常に誰かに頼って生きてきた人は、「自分の力でできる」という実感が持てず、自己肯定感が低くなりがちです。
6. 苦労を「成長のチャンス」と考える
苦労をネガティブに捉えるのではなく、「成長のチャンス」と考えることが大切です。
困難な状況に直面したとき、「これは自分が成長するための試練だ」と前向きに捉えられるかどうかで、その後の人生が大きく変わります。
たとえば、仕事で大きなミスをしてしまったとき、「もうダメだ」と落ち込むのではなく、「この経験を次に生かそう」と考えられる人は、どんどん成長していきます。
結論
苦労を避けることは、一時的には楽かもしれません。
しかし、長期的に見ると、苦労を乗り越えた人のほうが自信があり、人生を豊かに生きる力を持っています。
今回の記事では、「苦労が人格に与える影響」についてお話ししました。
次回は、「具体的にどのような苦労を経験することが成長につながるのか?」について掘り下げていきます。
苦労は、決して無駄ではありません。
それをどう乗り越えるかが、あなたの未来を決めるのです。
次回もお楽しみに!