忍耐という言葉は良いイメージを持ちますが、我慢という言葉はマイナスなイメージを感じます。
忍耐とは?
自分の周りで嫌なことが起こったとき、そんな状況でも自分の心をポジティブな状態に保つ力。
我慢とは?
自分の周りで嫌なことが起こったとき、それを嫌なものとしてしぶしぶ受け入れる行為。
このように、忍耐と我慢の違いは自分の周りで嫌なことが起こったときの反応の違いだと思います。
この世に生を受けて生きて行く上で、嫌なことは必ず起こります。
今まで生きてきた中で、嫌なことが一度も起きたことが無いという人は、間違いなく一人もいないでしょう。
自分にとって嫌なこと、不利益なこと、辛いことは、必ず起こります。これは疑いようのない事実です。
そして、この自分の周りに起こった嫌なことをどう受け止めるかによって、忍耐なのか我慢なのかが、違ってくるのです。
忍耐とは、自分の周りで嫌なことが起こったとき、そんな状況でも自分の心をポジティブな状態に保つ力です。
外からやってくる、自分にとって嫌なできごとであるマイナスエネルギーを自分の内側には入れず、内なるプラスのエネルギーによって外へはじき返す行為であるということです。
そうすることにより、外から入ってくるマイナスのエネルギーが自分の体の中に入ってくるのを防ぎます。
これが、忍耐です。
忍耐力があれば、どんなに自分の周りで嫌なことが起きても、それによって発せられるマイナスのエネルギーが自分の中に入ってくることを防ぐことができます。そのため、忍耐力があればあるほど、人生がどんどん幸福になっていきます。
次は、我慢です。
我慢とは嫌なことが起きた場合に、それを嫌なものとしてしぶしぶ受け入れる行為です。
自分に向けて放たれたマイナスのエネルギーを、そのまま自分の中に入れてしまっているのですね。
そのマイナスのエネルギーにより痛めつけられている心身を、何もせずにその痛みをひりひりと感じ続けている状態です。
しかし、その嫌なことに耐えなければ自分自身が生きていけないので、嫌々ながらにそのできごとを受け入れている。
これが、我慢です。
我慢は自分に向けられたマイナスのエネルギーをそのまま自分自身に取り入れる行為となりますので、我慢をすればするほど自分の中にマイナスのエネルギーが溜まっていきます。そのため、我慢を続けるとどんどん人生が不幸になってしまいます。
では、肝心な忍耐力を身に付けるにはどうしたら良いでしょうか?
そもそも人がなぜ我慢をするかと考えると、我慢をしないと生きていけないからというところに辿り着きます。
いくら嫌なことがあっても、その嫌なことを我慢しなければ生きていけない、だから仕方なく我慢するということですね。
そのようになってしまうのは、自分の人生を誰かに頼って生きるという依存心に起因します。
我慢から解放されるには、人を頼ろうとする気持ちから脱却し、自分自身の力でこの世を生き抜くという強い力と覚悟が必要になります。
その力こそ、忍耐力であると思います。
つまり、忍耐力を身に付けるということは、自分の人生を自分自身の力で生き抜く力を身に付けるということなのです。
なので、人生において自分の力で生きて行く力を身に付けないでいると、我慢することだけがどんどん増えて行き、どんどん不幸になっていきます。
それに対して忍耐力を身に付けて行けば、どれだけ嫌なことが起ころうと自分の力でそれを跳ね返すことができるので、人生がどんどん幸せで豊かなものになっていきます。